面接対策

最終更新日 2023年8月7日

オンライン面接で好印象に見せるコツ

インターネットの普及や政府が推し進める働き方改革などもあって、企業と応募者が離れた場所からでも会話できるオンライン面接が、様々な企業で導入されています。

しかし、「オンライン面接は従来の対面での面接と違って、どんな点に注意すべきかわからない」

「オンライン面接で面接官に好印象に見られるためのポイントとは、どんなことがあるのだろう?」

そんな不安や疑問をお持ちの方も多いと思います。

オンライン面接も対面での面接も、基本的なマナーは変わりませんが、オンライン面接特有の注意点や見せ方のコツはありますので、当記事では、そのコツを解説します。

対面面接とオンライン面接の違い

まずはそれぞれの面接方法の違いからおさえておきましょう。

対面面接のメリット

・面接官の表情の変化やその場の雰囲気を肌で感じ取ることができる

・応募企業が見学できるため、職場の様子がわかりやすい

・自分の全体や雰囲気を面接官に伝えやすい

対面面接のデメリット

・会場までの移動時間がかかるため、交通費もかかる

・現職者は仕事と面接の日時調整が難しい

・遠方に住む者は面接を受けづらい

一方、オンライン面接には次のようなメリットやデメリットが挙げられます。

オンライン面接のメリット

・移動時間がかからないため、交通費もかからない

・企業も応募者も気軽に面談できるため、「カジュアル面談」といった形式も行える

・企業と応募者のスケジュール調整がしやすい

オンライン面接のデメリット

・声のトーンや表情が伝えづらい

・コミュニケーションがぎこちなくなりやすい

・通信機器やネット回線のトラブルで面接が中断してしまう恐れもある

このように対面面接にもオンライン面接にもそれぞれメリットやデメリットはあります。

特にオンライン面接のデメリットとして挙げた項目は、実際に面接を受ける際の注意点にもなります。そのため、注意点をうまく攻略できれば、面接官に好印象を与えられる可能性も高まります。

オンライン面接で好印象に見せるコツとは?

事前準備

使用ツールやネット環境を確認しておく

オンライン面接で使用されるツールには様々なものがあります。

Zoom、Skypeなどが一般的ですが、企業から指定されたツールを事前にインストールし、きちんと起動されるか確かめておきましょう。また、使い放題や速度制限なしのインターネット回線に契約している場合はあまり問題ありませんが、通信制限がある場合は制限を超えてしまうと、動画や音声にタイムラグが生じてしまったり、中断してしまう恐れもあります。

面接当日にトラブルがあっては気持ちまで焦ってしまい、面接での受け答えに悪影響を与えてしまいます。事前にできることはしっかり確認しておきましょう。

背景や照明、スクリーンネームを調整しておく

事前にカメラで撮影される範囲や背景を確認しておきましょう。背景は白い壁か色の薄いカーテンなどがおすすめで、面接に関係ないものが映り込んでいたり、雑然とした背景にならないことがポイントです。

また、照明にも要注意です。面接時間や当日の天候によっては自然光だけではなく、顔の正面から光があたるフロントライトが必要になることもあります。また、明るい部屋でも逆光となって顔の表情が見えづらくなってしまうこともあるため、面接場所の明るさも事前によく確認しておきましょう。

さらに、気をつけなくてならないのがスクリーンネームです。スクリーンネームが友人向けのニックネームになっていたりすると、面接官にマイナス印象を与えてしまうこともあるため、こちらも必ず事前確認が必要です。

カメラの角度や音声の聞こえ方を確認しておく

パソコン内蔵型のカメラは、自分の目線よりも低い場所となってしまいがちです。目線よりカメラ角度が低い場合、面接官には上から目線あるいは伏し目がちに見えてしまうため、好印象とはいえません。このような場合、パソコンの下に厚めの本や箱を置くなどして高さ調整をしましょう。また、外付けのwebカメラを取り付ける場合でも、自分の目線と同じ高さに取り付けることがポイントになります。

また、音声の聞こえ方もできるだけ事前に確認しておきましょう。

面接当日

■話すときはカメラ目線を意識する

面接ばかりでなく、人と話をする際は相手の目を見ながら話すことがコミュニケーションの基本です。しかしオンライン面接の場合、画面に映る面接官の目を見ながら話してしまうと、面接官には視線を外して話しているように見えてしまいます。

オンライン面接では自分が話すときはカメラ目線を意識し、面接官が話をしているときは画面を見ながら聞くようにすると、対面でのコミュニケーションのようにスムーズになります。

わかりやすい表情で、ジェスチャーも加える

デメリットにも挙げたように、声のトーンや表情が伝えにくいのがオンライン面接です。

声は普段よりもハキハキとした話し方を意識し、不自然にならない程度にジェスチャーも加えながらやる気や熱意をアピールするとよいでしょう。

■リアクションに注意する

自分が話をしているときに相手がノーリアクションだと、会話が弾まなくなってしまいます。面接の際、面接官の話しやすさも意識すると好印象につながります。面接官が話をしている際は、相槌などでリアクションすると面接官も話しやすくなります。しかし、「はい」「なるほど」と声でのリアクションばかりを行なっていると、オンライン面接特有のタイムラグにより、面接官の話を遮ってしまうこともあります。

すべて声を出さずにうなずきだけでリアクションすることも問題ですが、タイミングをよく見計らいながら声とうなずきなどで相槌を打ってリアクションするようにしましょう。

オンライン面接でも会釈やお辞儀を必ずする

初対面や公式の場での挨拶は特に、相手に会釈やお辞儀をするのがマナーです。

オンライン面接でもはじめの挨拶では会釈やお辞儀が基本となりますが、動作が把握しづらいこともあるため、普段よりもゆっくり丁寧に行うことがコツとなります。

まとめ

オンライン面接は、企業も応募者も移動時間がかからず、スケジュール調整しやすいことから、採用方法として一般化しつつあります。

しかし、使用ツールやネット環境トラブル、カメラの映り方や音声の聞こえ方などによってマイナス印象につながってしまう恐れもあるため注意しましょう。

また、オンライン面接では普段より声を大きくし、わかりやすいジェスチャーをすること、さらに面接官の話しに相槌を打ち、話をする・聞くで目線を変えるなど、よりよいコミュニケーションを意識することが好印象に見せるコツとなります。

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